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写真展//2006

2006//ROCK ON THE CITY 

会期:2006.6.12-17
会場:表参道画廊
東京都渋谷区神宮前4-17-3
tel : 03-5775-2469
http://www.omotesando-garo.com
写真展//2006_b0154691_20124555.jpg
大全紙---33枚

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 実体としての街頭があり、その後につづくものとして写真に撮られた街頭
があるのではなく、シャッターを切ることによって常に街頭が創造される。
被写体を撮るのではなく、被写体になる。街頭や、看板や、錆びた鉄の欄や、
それぞれのものを写真においてそれぞれ性質の異なるものとして区別するこ
とは不可能であり、写ったものの全てになるしかない。区別は放棄されるべ
きなのだ。この写真は街頭の再現や模倣なのではなく街頭になることであり、
叙法と時制を突っ切り、「<動物ー狩りー五時>のような文に出会ったら、
一気に読み通さなければならない」(ドゥルーズ)ように主語述語の分離は
拒否され、実体は空に浮き、、隠れた意味の謎解きを放棄し伝達することを
拒絶する暗号の電文体のように離できないものが羅列される。「やせた犬が
街路を走っている。このやせ犬は街路だ」とヴァージニアウルフは叫ぶ。
物事をこんな風に感じ取るべきなのだ」(ドゥルーズ)    金村修(写真家)

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--- ROCK ON THE CITY ---

  絵を描く感覚で、画材をカメラに替えて街に出る。見慣れた街が魅力に溢
れクロッキー似た感覚で街を見る。目に入る街の欲望・色・音・匂・いろんなノ
イズを吸いむ。呼吸するようにロックのリズムを刻むようにシャッター切る。街
の在るがままの姿、景色の中の被写体と潜在意識が共鳴しファインダーは
1枚の絵のフレームになり、その瞬間幻想かもしれないが被写体とカメラを
一体化したいという欲望だけが残る。 既成概念を外し、何も誘導しないはず
の写真が一枚の写真になり予想外の世界を見せてくれる。写す毎に現実の
世界に戻った時 迷子になるような気がする。       KIKUE TAHARA

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『日本カメラ・8月号』 展示風景および展示の批評掲載
日本カメラ8月号より

<写真展からくり探偵団> TEXT/林誠治
写真展//2006_b0154691_2020332.jpg

by time-abc | 2006-06-01 20:11
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